古典医学書に基づく薬物療法・漢方医学と、
経穴などを鍼や灸で刺激する物理療法・鍼灸医学、両者を合わせて『東洋医学』と呼びます。
―邪気を捕り、正気を補う―
健康を乱して病気を引き起こす、風・寒・熱・乾・湿などの自然現象や、水分・不消化物・血・気の停滞、そして悲・驚・怖・憂・思・怒・喜などの感情も、東洋医学では「邪気」といい、体調不良の原因となります。
風邪や花粉症、飲みすぎ、体質に合わない食物の摂取による胃腸障害なども、「邪気」によって引き起こされる症状の一例です。
反対に、生命力の抵抗力など、病気を防いで健康に生きようとする力を「正気」と言い、
正気の不足も心身の健康に影響を与えます。
宗教的な祭事で供えられる「精油」は、私たちの魂や願いを神々の領域へと運ぶ乗り物でした。
そして東洋医学では内側にスピリット(五臓の神々)が宿るとされています。
「邪気」があっては、その神々の坐(います)座がないのです。
精油の波動の力で邪気や汚れを祓い清めて身体に真気を巡らせることができるのです。
お線香の香りが神仏へのお供えになるように、芳香豊かな精油をブレンドして邪気を祓い正気を整えることにより身体は甦ります。
エッセンス(精髄)は人間のスピリットに働きかけ神秘な力によって調和を保とうとします。
同じように病気や様々な身体の不調和も神秘的な波動によって改善され、
聖精油を用いたアロマテラピーは心と身体とスピリット(霊精)を健やかに保ち健康を促します。
●『邪気』を捕ることを 瀉法(しゃほう)と言い、常に左回りで回っています。
→浄化されて正気へ 正しく変えて出します。
●『正気』を補うことを 補法(ほほう)と言います。
一般的な精油(エッセンシャルオイル)は、
緊張感を和らげてリラックスさせたり、イライラを鎮めて気持ちをお落ち着かせるような心理的な作用のあるものから、内臓やホルモンのバランスを整えるような身体的に作用するものまであり、広範囲にわたって体に影響を与えます。このように全身のバランスを整えていくのが、
よく知られるアロマセラピーでなのです。
神秘的な場所は、細部に神々が宿ると言われています。